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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第19章 知らなくていいコト。  太宰治


----翌日

『はぁ、、、やっと終わった。』

溜まりに溜まっていた報告書をやっと片付け終わったところだ。
太宰に報告書を届けに彼のいる執務室へと向かった。

コンコン

『太宰いる?』

返事はなかった。

『またサボりか、、、。取り敢えず報告書だけ置いて帰ろ。』

彼の部屋へ入り、机の上に報告書を置き、部屋を出ようと後ろを振り返った時だった。


『ッ!!吃驚した、、、、太宰?』

太宰がいた。
でもいつもと違う、、、。
怒っているようだった。


「は中也と恋仲なのかね?」

『えっ?中也と?そんなわけ、、、』

「じゃあ君はどんな男でも受け入れるのかい?」

『ッ!!』

彼の手には写真があった。
私と中也が写っていた、、、しかも押し倒されている場面だ。
昨日のところをまさか見られていたなんて、、、。


『これは違う!中也に揶揄われただけ!』

「こんなに顔を赤めているのに?」

『それは、、、吃驚したから』

「どーだかね?本当は中也のこと好きだったりして」

太宰の態度がなんだかムカついた。

だから云ってしまった。

『太宰よりかは好きよ、中也ああ見えて優しいし、紳士的だし。誰かさんのように女遊びも激しくなさそうだし!』

「ッ、、、、そうかい。」

自分が云った言葉に後悔をした頃には遅かった。

やっと太宰への気持ちに気付いたのに、、、。


私は部屋を飛び出した。


太宰の顔が頭に焼き付いていた。

あんな顔見たことなかったから、、、。



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