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<HQ>烏野の天使(R18)

第4章 4話



「!!あっいやっブロックされるの
凄く凄く凄く嫌なの凄くわかりますっ
…けど…それでバレー嫌いになったりは…」

「エースである旭がサーブでもブロックでも
狙われて、マークされてっていうのは
いつもの事と言えばそうなんだけど
”あの試合”ではそれがとにかく徹底的で
烏野(こっち)は何もできなくて…
旭は人一倍責任感じちゃう性格だから…」

「「…」」

「!!っていうかお前ら
急がないと部活始まるぞ!!俺もすぐ行く!!」

「「!!!!」」

菅原の話を聞いて2人は黙ってしまったが
彼が腕時計を見た瞬間、部活が始まる
時間まで話していた事に気付き、
日向と影山を先に体育館へ向かわせた

2人が体育館へ走って
向かっている道中、日向は唸る

「う〜ん…」

「何だよ」

「…それで嫌いに
なっちゃうモンなのかなあ〜」

「…その試合で…何か…
もっと色々あったんだろ」

「…」

「…それに」

「??」

「まだ嫌いになったとは決まってない」

「!!おおっ!!」

向かってく中で
そんな会話を繰り広げていた

──────
───

「サッこォーい!!」

「1本!!」

部活が終わり、自主練の時間になっても
元気な声が体育館の中に響く
その中でも1人、誰よりも
大きい声を発する人物が居た

「んローリングッ」

「!?」

「サンダァァァ!!!!」

そう言いながら飛んできたボールを
華麗にレシーブしその勢いでくるんっと
一回転してみせる西谷

『…』((真顔

「「「…」」」

シーンと静まるなか、西谷のバレーシューズが
キュッキュッと音を鳴らす音だけが響く

『…はぁ』

「…あっ、うんナイスレシーブー!!」

「普通の回転レシーブじゃねえか
”サンダー”どこ行った!!」

「何で叫んだんですか??」

「何…今の…」((クス

「…」((ブフーッ

「コラー変な事叫びながら
動くんじゃないよ、危ないよー」

上から、菅原、田中、影山、月島、
山口と来て最後に澤村が次々に声をかける
山口に至っては無言で吹いていた

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