第4章 4話
日向が話終わると直ぐに予鈴がなり始め
影山は日向を引っ張って行こうとするが
一向に動こうとしない彼の頭を叩き戻ろうと
した時、影山は東峰に話しかけた
「1人で勝てないの当たり前です
コートには6人いるんだから
…俺もソレわかったのついこの間なんで
偉そうに言えないっすけど…」
「…」
「…失礼します」
そう言って日向も影山は
東峰の前から去っていった…のだが…
「…ん??」
『…旭』
「じゃんか、久しぶり」
『…ん、久しぶり』
背後のセーターをクイッと引っ張る人物
が今度は東峰を尋ねてきた
「どうした??予鈴鳴ったぞ??」
『その、翔陽が言ってた事…ホントの事だし、
ゆ…西谷も旭が来ないと部活
行かないってずっと聞かないの…』
「…」
翔陽、つまり日向の事をは指している
その日向の言ってた事と彼女が口にしたと
言う事はつまり、話を聞いていたと言う事になる
もまた、日向と影山と同じで
話をしに来たのだが先客の2人が居て
出て来れなかったのである
『だからね、勇気出して
部活来て欲しいな…なんて…えへへ』
「…悪い」
『…んーん、こっちこそごめん!!
じゃあ授業始まるから…行くね』
日向の言っていた事はも言おうと
してた事だった為それを抜きにして
1番伝えたい事を作り笑いをして東峰に伝えたが
結局は力及ばず…彼女も東峰の前を去っていった
──────
───
「もう1本もう1本」
「うるせえ、わかってんだよ」
「(早いな、もうボールの音が…)」
そして放課後
東峰は校舎を出て帰ろうとしていた
すると体育館からボールの音と声がして
気になって覗きに行くと
影山がトスし、日向がスパイクを決めていた
「(凄い…バネ…完璧なトス)」
<手にこうズシッとくるあの感じ>
<コートには6人居るんだから>
<俺、全部拾って繋ぎます!!
だからそのボール、ガッツリスパイク決めて下さいね!!
───旭さん!!>
「…」
日向、影山に言われた言葉…そして
西谷に言われた言葉を思い出す東峰
すると次は思いもよらない言葉が耳に入る
「おっしゃ!!対音駒戦も速攻決めるぞォーッ」
「!!(”ネコ”??音駒!?あの音駒と試合───!!!?)」