第3章 3話
「寝てたら悪戯して
やろうと思ったんだけどな」
『い、悪戯…って??』
「…寝てて起きないなら
口塞ぐのが定番だろ??」((ニッ
『んな…っ///!?』
頬に優しく手を添えられて
夕と目を合わせられ仕舞いには
悪戯に笑ってきた
もうホントに待って…
昨日から知らない夕ばっかりで
脳の処理が追い付かない…っ
「…って言うのは冗談で昼休み
終わるのに教室居ねえから呼びに来た」
((キーンコーンカーンコーン
…うわ、ガチのやつじゃん
やらかした…こっから教室は
結構距離あるし…もういいや、サボろ…
じゃなくて!!!!
『予鈴鳴ったよ??』
「そうだな」
『授業出なくていいの??』
「それはお前もだろ」
『ぐぬぬ…』
ぐうの音も出ない…悔しい…
っていうかいつまで覆い被さってるのよ!!
『…その、いい加減退いて
くれると助かるのだけど…』
「退いたらまた逃げるだろ」
『っ…』
「昨日と同じ手は食わねえよ」
…まぁ、うん…そうですよね
夕はそういう人だよね、知ってた
『…ちゃんと理由
言えば納得するんだよね??』
「おう」
『じゃあ、おさらい
何を聞きたいの??』
「…龍と話してた時に顔赤くしてた理由
…あとは名前呼ばねえ理由」
『…ちょっと待って??
1つ質問なんだけど、何で龍??』
「あぁ??」
ずっと引っ掛かってる疑問
何で龍だけなんだろうって
『あの時、孝支とも
話してたの見てたはずだよね??』
「…別にスガさんと話してた時は
普通だったじゃねえか」
…んと…確かに龍と話してた時
顔赤くしてたかもしれない、な…
でもそれってさ…??
『…妬いた、とか言わない…よね??』
「…はあ!?
ばっ…違ぇよ!!気になっただけだ!!」
『だ、だよねー…あはは』
うん、そんな訳ないよね
私たち、幼なじみだもん、ないない
『じゃあ理由言うけど、まず龍の件ね
あれはほら…龍ってさ、変態じゃん??
隙あらば私の胸の谷間覗いてくるんだけど
久しぶりに見られたから恥ずかしかったのっ』
「…なら釦外すな」
『いや、無理苦しい
孝支にも言ったけど、ホント苦しいから
こればかりは譲れない』
「…なら龍を警戒するとかしろよ」
『う…善処します…』