第3章 3話
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『…はぁ〜…』
私は今、学校の屋上の給水タンクの上に来ている
勿論サボりじゃない、ちゃんと昼休みだ
え??何で給水タンクの上に居るのかって??
それはね、誰にも邪魔されない場所だから
独りで考え事するのにうってつけって訳
『流石に、避けてるのは気付いてるよねぇ
授業中に痛いくらい視線感じるし…
何時も寝てる癖になんなのよ、もう…』
そう、何時もなら朝から夕が家に迎えに
来てくれて一緒に登校して帰りも一緒に
下校して…何をするにも一緒に行動している
にも関わらず今日は夕が来るよりも
早く家を出て見かければ身を
隠してを繰り返している
『…だって、あんな夕…知らない…』
昨日の事を思い出して独り言ちる
<言わねぇならその口塞ぐぞ>
『っ…///!!』((ブンブン
違う、別に不覚にも
格好良いとか思ってないっ!!
夕は幼なじみってだけだしっ
でも…今まであんな”男”って
感じの顔見た事無いのも事実な訳で…
そもそも何であんなに機嫌が
悪かったのか予想が付かない…
『んー…私なんかしたのかな??
でも思い当たるのは呼び方ぐらいで
他は分かんないんだよねぇ…』
寝転んで目を瞑りながら頭をフル回転させる
さて、この後どうしよう…
朝から今にかけては何とか出来たけど
この後は避け切れる自信が無い
龍に簡単に説明して協力してもらう??
いや、龍の名前が夕の口から出てから
機嫌が悪くなった気がするからアウトな気もする
『んーっ…』
…何とかなるか!!
「おい」
流石の夕もそこまでしつこく無い筈…
「おい」
しつこく…
「寝てんのか??」
『…っに…西n…っえっ!!』
な、何でここにいんの!?
いや、ここは学校だから休んでない限り
居るのが当たり前だけども!!
じゃない!!
何で私の上に覆い被さってんのよ!!
オマケに顔近いし!!
「何だ、起きてんじゃねえか」
『起きてる!!起きてるから退いて///!!』
「どーすっかなー」
『いやもうホント退いて下さい///』((フイ
昨日の今日で意識したくないのに
してしまうのはもうしょうがないよね!?
真面に顔見れない…っ!!