第2章 2話
長々と西谷がリベロを語る
それを傍で聞いていたは
笑って格好良いと口にする
すると横にいた田中がその言葉に反応して
思わず言葉にしたが彼女は田中の
言葉を遮って否定した
その答えを聞いて田中は一安心する
『何で良かったって思うの??』
「そりゃあ…絶景を楽しむ回数
減らさなきゃならねぇじゃん??」((ニシシ
『っ///!?もーっ龍のエッチ///!!』
『因みに俺がそうやって
罵られる所までが1セットだ!!』
『…Mなの??』
「時と場合による!!」
『…メンタル王怖たん…』
「…───で、お前の特技は??”エース志望”」
なんて会話を繰り広げている2人を
また横目で見ていた西谷だが日向にまた
顔を向け問い掛けた
「えっ」
「レシーブはへったくそだしな」
「うっ」
「なんかあんだろ」
「…お…とり…」
「あ??鳥??」
「おっ囮…」
「??なんでそんな自信なさげに言うんだ」
「…「エース!!」とか「守護神!!」とか
「司令塔!!」とかと比べてなんか
パッとしないっていうか…」
「呼び方なんて関係無いだろ」
「でも」
「お前の囮のお陰で誰かのスパイクが決まるなら
お前のポジションだって重要さは変わんねえよ
「エース」とも「守護神」とも「司令塔」ともな」
「…ハイ」
「まあ俺、お前の出てる試合見てねえし
その”囮”がショボかったら意味ねえけどな!!」
『あっこら西谷!!
そんなに強く叩いたら翔陽痛いでしょ!!』
そう言いながらまた日向の腕をバシバシ叩く西谷
そしてその西谷を止める
今度はその光景を見ていた菅原が口を開く
「…そうだよな」
「??」
「今の烏野には”最強の囮”が居るんだよな…
今まで決まらなかったスパイクでも日向と影山の
コンビが居ればきっと決まるようになる…!!」
「…うん
武田先生の言ってた…”化学変化”で
俺達はもっと変われる気がする
良い方に変わるとイイけどな」
「弱気やめろよ!!」
こうしてこの日の部活は終了した
部活が終わった後、
武田はとある場所に顔を出していた
そのとある場所というのは
坂ノ下商店という小さなお店だった