第2章 2話
本当は部活に行きたいが
妙なプライドが西谷の邪魔をする
そんな彼に日向は話を続けた
「おれ…まだレシーブへたくそで…
バレーボールで1番大事なトコなのに…」
『「…」』
「だからレシーブ教えて下さい!!
西───…西谷先輩!!」
「───!!」
『およ??』
「??」
「…お前…」
「!?」((ビクッ
「練習の後で…ガリガリ君奢ってやる…」
「えっ!?」
「なんつっても俺は───”先輩”だからな!!」
「!!!!」
「でも部活に戻るワケじゃないからな!!
お前に教えるだけだからな!!」
「アザース!!」
日向は澤村に言われた通りに西谷を
先輩呼びすると急にやる気が出たのか
はたまた日向を気に入ったのか…
部活が終わった後だが彼にレシーブを
教える事を約束した西谷
『ありがとう、…えっと…』
「あ、日向です、日向 翔陽」
『じゃあ翔陽って呼ばせてもらうね??
改めてありがとう、西谷を少しでも
素直にさせてくれて』
「お、おれは別に何も…っ」
『んーん、翔陽のお陰で少しは
部活に顔を出すきっかけが出来た
ホントにありがとうね』((ニコ
「い、…いえっ///」
にとって日向の行動は西谷を
部活に戻す為の大きな1歩だと確信した
だからお礼を言わずにはいられなく、
日向に笑顔でお礼をいったのだった
一方、物陰で澤村と菅原、
田中が密かに3人を見守っていた
「「「(とりあえずホッ…)」」」
そしてその後ろに影山がいるが
「何してるんだこの人達…」みたいな
感じの顔で見ていた
───
「だからよーお前らよー
サッと行ってスッとやってポンッだよ」
「…だめだ…”本能で動く系”の奴は
何言ってんのかサッパリわからん」
「そうですか??
俺なんとなくわかりましたけど」
部活が終わった後、
西谷とは再び体育館に来ていた
西谷は約束通りレシーブを教えに
は西谷の付き添いに
「ちなみにお前が何か説明する時も
周りは何言ってるか分かってねえからな!!」
「え」
だが西谷の説明は擬音が多い為
分からない人は分からない説明をしていた
加えて田中は影山の説明も
分からないとぶっちゃけると影山は驚愕する