第2章 2話
流石はと言ったところか
西谷の幼なじみをしてるだけあって
彼の落ち着かせ方を熟知していた
『何か言った??』
「あ??お前のでけえ乳が
当たってるって言ったんだよ」
『んなっ///!!夕のエッチ///!!』
「そっちが抱き着いてきたんだろうが!!
んなでけえもん当ててくんな!!」
『はぁ!?
好きで当てた訳じゃないんだけど!?』
コンプレックスである胸の事を言われ
素早く西谷から離れる
気の知れている中だからか
ガミガミと言い合うのはいつもの事
───そんな時だった
「レシーブ教えてください!!」
『「っ…!?」』
「ニシヤさんリベロですよね!?守備専門の…」
あーだこーだと2人で
ガミガミ言い合っていると日向が
後を追いかけて話しかけてきた
…と言うよりお願いをしにきた
そして名前を間違えられるという事故も発生
「ニシノヤだ、なんで俺がリベロだって思う??」
「あっスミマセッ…」
「小っちぇえからか??」
『こら、西谷…っ』
「(こいつまた苗字呼びに戻しやがった)」((ムス
『な、何よ…』
「…別に」
リベロである事が何でかを西谷は
日向に刺々しく問いかける
その問いかけの仕方には
口を挟むが呼び方が元に戻り、
西谷は少し拗ねた顔をしたが濁した
「いや、レシーブが上手いから…」
『!!(この子…ちゃんと見てる…)』
「…」
「だってリベロは小さいからやる
ポジションじゃなくてレシーブが上手いから
やれるポジションでしょ??あっですよねっ??」
「!!…お前…よくわかってんじゃねーか」
「??あと主将(キャプテン)が”守護神”って言ってたし!!」
「!!!!守っ!?な、そん、なんだソレ
そんな大げさな呼び方されたって
俺は別にっ…ホントに言ってた??」((ソワソワ
「言ってました!!」
『照れてる』((クス
澤村が守護神だと言っていたと知った西谷は
照れを必死に隠すが隠しきれていなかった
はそんな彼を見てクスっと笑う
「そんなカッコイイ名前で呼んだってなァー
俺はなァー、そう簡単にはなァー、
チクショー大地さんめえええ」
『いい加減、素直になったら??』
「うるせえ!!」