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【KP×オメガバース】

第1章 【僕にできること】






紫耀とそんな関係のまんま何年か過ぎて…
軽かったはずのヒートがどんどんしんどなってきて。


それに比例するように
フェロモンまき散らすようになったらしく
ヒートはまだ始まっとらんハズやのに


神宮寺「…なんか、今日ずっと甘い匂いしない?」

岸「わかる!!女優さんみたいな匂いする…」

髙橋「ねぇ岸くん、女優さん好きすぎない?笑
ジン聞いて!こないだもね、ドラマ決まったよって
報告したらさー、まっ先に共演の女優さん誰?
とか聞いてきてぇ笑」

岸「海人!!バカ!お前言うなって!!!笑
違っ!普通によ?変な意味じゃなく!!」


αじゃないメンバーにすら
うっすら感づかれる始末…。


永瀬「…先、上がるわ。お疲れっした。」

3人「あっ、うん、おつかれー」

平野「俺もお先!」

髙橋「えっあっ紫耀も?珍しぃー
カノジョとデート?笑」

平野「うぜぇわ!笑」





平野「れん!」


エレベーター待っとたら紫耀が駆け寄ってきて。


平野「れん、カラダ…しんどいんだろ?」

永瀬「…さすが、紫耀の目はごまかせんな苦笑
けどまだ、来とらんのに…何でなんやろ?」

平野「…廉。今日この後、時間空けて。
話したいことがある。多分、早い方がいい…。」


…気付いてる?
最近のお前…匂いもどんどん強くなってる。
このままだと、。





紫耀の運転する車で紫耀の家に向かう途中
息が、苦しなって…


「っ、はぁっ…」

「廉…息、苦しい?
シートベルト外して横になんな?」

「そやね、そう…させてもらうわ…。」


駐車場に着いたとき
廉は寝かかってて。
後部座席のドアを開けて話しかける。


「…廉?部屋まで歩ける?」

「…ん、歩く。」


立ち上がろうとしたときふらついたから
紫耀が支えてくれて。


「廉?無理すんなって。おぶされ。」

「俺、迷惑かけてばっかやな…。」

「…別に迷惑とか思ってねぇよ。
当然だろ?仲間なんだから。

お前は余計なこと考えずに
大人しくおぶられとけって笑」

「…ん。ありがとうな。。」


そう…よな。仲間やから。
俺たちの関係はただ、それだけ。


それ以上でも、以下でもなくて。


紫耀が俺に優しくすんのも
抱いて熱を和らげてくれるんも
ただ、それだけ。


勘違いしたら負けや―――…。










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