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【KP×オメガバース】

第1章 【僕にできること】






『廉悪い!遅くなった…』

『もう、えぇから。
しょお…はよ、シよ…?』

『風呂入ってないよ?』
ソファに座ってる廉に背もたれから近づいて
首筋に口吻ける。


『ええよ?』

『めっちゃ、汗かいたし。』

『ヒートんとき、そういうのにも興奮するって
知っとるくせに…よぉ言うな、紫耀は…苦笑』


笑いながら俺の方を振り返る廉は…
最高に、美人だ。


俺の腕の中で、白シャツ1枚だけを羽織って
胸元が見えるか、見えないかの…
ボタンを1つだけしめて俺を誘う廉。


『しょぉ…もぉ、えぇやろ?お喋り、要らん。
もぅ、我慢、できん…。』


俺の唇を細い指先でなぞりながら
欲情に濡れた目で
俺を誘ってくるコイツに…


廉がΩだって知るよりずっと前から
俺は、惑わせられてるんだ。


多分、初めてお前に
話しかけられたあの日から―――…。


ソファの座面側に回って廉の上に跨ったあとは
もう…お互いに夢中で相手のカラダを貪って。


『…んっはっ、んんっしょお…あっ…はぁっ!
しょお、もぅ…だめやって、しょぉっ…!』

『…もう、ダメなの?やらしいね、れんは…』

『気持ちぃ、、気持ちくておかしなる…からっ!』

『れん、かわいっ…』

『しょっ…しょぉっ!
もう、前戯要らん…要らんから!

おねがい。
はよ、奥、、しょおでいっぱいにして…』


こんなにも、俺を欲して…
勘違いしそうになるからやめてよ、廉…。


廉は、誰だっていいんでしょ?
ただ俺が、都合がいいってだけで…。


『ん、俺ももう、、挿れたい。』

『んっんんっはよ、きてや…』


そう言いながら俺の腰に腕をまわし
自分の下半身に密着するように寄せてきて…


『れんっ!わかったからちょっと待てって!』


そう言って袋の端を噛んで、
余裕なくゴムを開ける紫耀を…盗み見る。


この紫耀が最高に、艶っぽくて…
涙が滲んでくるくらい、好きやって、、


紫耀には絶対に、言うてやらんけど


好き。


けど、俺たちの関係は活動を円滑に進めるために
メンバーの中で多分、唯一のαやった紫耀が
俺を抱いてくれとるだけの関係やから…


そんな言葉、紫耀に伝えたって迷惑なだけやし
そんな気持ち、邪魔くさいだけ。


ホントはゴムなんかせんでって
思うのやって、きっと
気の所為―――…。







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