第4章 【育児編】
オレ達のプライベートエリアが2階、
夜間は1階の夜勤のシッターさんにはるみーちゃん
を預ける生活スタイルをとることに決め、
今日は産後2人きりで過ごす初めての初夜。
2人してボスンとベッドに倒れ込んでは
「「……つ、疲れたぁー…」」と漏らす。
おんなじ感想を零した廉と目が合うと
2人してふふっと笑っちゃって。
なんだか久しぶりに2人っきりの時間を持てた
気がして…そのことがめっちゃくちゃ嬉しかった。
「…ちゅーかさ、改めてやけど俺も海人も
ちょっと服とか小物、持ちすぎやない?苦笑
何人家族の引っ越しなん、アレ 笑」
「確かに確かに…笑」
「俺ら背丈も折角おんなじくらいやのに
好み違いすぎて全然シェアできんの
ぶっちゃけ、だいぶコスパ悪いと思うわ…苦笑」
「確かに…苦笑 けど、全然オレの着てくれて
構わないけどね?てかオレはむしろ、廉がオレ
のもの身につけてくれたら嬉しいまであるし!」
「あぁー…海人、そーいうん好きそうよな 苦笑」
「うん……てかぶっちゃけ、嫌いな男子いなくない?
テンションブチ上がりまくるっしょ!
だってほら、いつかオレがあげたお土産の服着て
ブログに上げてくれたことあったじゃん?
あれ嬉しすぎて保存したからね?オレ!!」
それは…オレがショーの仕事でイタリアに行った
ときのお土産で買ってきた普段の廉なら着ない
ような、綺麗なピンク色のシャツ。
それを全っ然、内容のない文面を添えて
アップした廉。(ディスってないよ!笑)
当然のように、オレのことには全く触れずに。
(廉は変なとこ照れ屋だからね。
そんなとこもかわいーけどさ!)
でもまぁ…、ティアラのみんなは
言わずともわかってくれてたっしょ?
だって、ティアラのみんなにはオレのおかげで
ペイズリーといったらエトロ!っていう
マジカルバナナが定着しちゃってるもんね?笑
「…いつまでも言うやん、それ 笑
もう、何年前の話なんよ 苦笑」
「何年前とかオレ的には関係ないし!あのときの
写真、今でも見返して思い出し嬉ししてるし!」
「思い出し嬉し…笑 あんなんで何年も喜べる
なんて、それはだいぶコスパええやん 笑」
「あんなんなんてもんじゃないし!だってあれ、
オレ的にはビッグニュースだったし!!」