第4章 【育児編】
そういえば産まれたてのときはしょっちゅう
ウンチするってパパママ教室で言ってたな…
まさか廉…
ウンチ触りたくなかったとかじゃないよね…
なんて、疑惑が浮かんだけど、とりあえず
見様見真似で必死に慣れない手つきで交換した。
みーちゃんはおとなしく替えさせてくれたから
助かったけど、問題は…はる。
みーちゃんと同じようにまず洋服を着替えさせて
オムツを開けた途端
ピューッと、何かが飛んで
はるのベビー服を濡らした…。
先に部屋着に着替えさせといてよかったーー!!
と安堵しつつ、恐る恐る臭いを確認すると…
やっぱりで!!
「うわぁ!!はるがオシッコとばしたぁ!!」
とりあえず、ティッシュを数枚重ねあてて
オシッコガードをしながらみーちゃんより急ぎ目に
交換しようとしてるのに、足をバタつかせるから
なかなか思うようにおむつ替えが進まない。
産まれたてなのにキックする力が強くて、
これが妊娠中の廉を寝不足にしたキック力か…
と思うと、ちょっとだけムッとしてしまって
軽めの足ピンをこっそり食らわせる。
廉を悲しませるのはいくらはると
みーちゃんだって許さないんだから!!
ちょっと大人げないかもしんないけど、
これは髙橋家の家訓だから覚えといてね!
と念じる気持ちではるとみーちゃんの目を
見つめたつもりが2人のメロメロ光線に
逆に、ダメージを受ける。
ふわぁぁー!!ヤッバ!
2人とも、かわいすぎるんですけどぉ!!
あとでいっぱい写真撮ろ!
おむつ替えをなんとか終わらせたオレは洗面所で
手を洗った後、廉の様子を見にキッチンに戻る。
「いやぁ、男の子ってオムツ開けたら解放感で
飛ばしちゃうんだね苦笑 勉強になったわ笑
廉はミルクできた?」
軽い気持ちでそう訊いたつもりが、
「どーせ俺には無理やもん!!」
そう叫びながらしゃがみこんだ。
「れぇん!どうしたの?!」
オレもしゃがみこんで廉の手を取って
流し台を見ると、ミルクと哺乳瓶が散らばっていた。
「…ミルク量って、
ウォーターサーバーのお湯量って…」
「うんうん。そこまで頑張ってくれたんだね」
「蓋閉めようとしたら…哺乳瓶、思っとったより
熱かって、びっくりして哺乳瓶投げちゃって…」
廉がぽつりぽつりと話してくれる。