第2章 【妊娠、出産編】
これは…海人が悪いやん!!
帰って来んの明日って言うとったのに…
恥ずすぎて海人の胸に顔を埋めた俺を
海人が抱きしめてきて…
「あぁ、もう…!可愛すぎて困るんだけどっ!苦笑
ねぇ…、廉?」
「なにっ?!」
からかわれるかと思ってツッケンドンに返した俺に
「公表、しよっか。」
欲しくて堪らんかった言葉を
やっと、、言うてくれて。
「あほ!おっそいのよあんた!!」
「ごめん…。賛否両論あるかもって、
たくさん、似たようなケース調べたし
どうするのが最善なんだろって考えてて…」
「ほんまに、優柔不断っちゅーかなんちゅーか…
男やったらキメるときはサッとキメんかい!」
「うん。ほんと、ごめん…
応援してくれる人の気持ちも
尊重したいのはそれはそうなんだけど、
でも、オレが一番尊重したいのは廉の気持ちで。
廉はどうしたいかなって廉の行動を振り返ってたら
公表しようって思えてきて…」
「わりと露骨に匂わせとったつもりやけどな!
けど、やっと…ちゃんと、
海人から言うてくれたから、許したるわ!笑」
「待たせてごめんね…?
待っててくれて、ありがと。」
「まぁ。しゃーないわ!海人はビビりやからな!笑」
「大切な人たちの人生がかかってるからね。
そりゃ…ビビりもするよ苦笑」
「ほーん?まぁ、俺は…
海人と一緒やったら正直、何でもえぇけど!」
「…地獄でも、天国?」
「ん。それも悪ないやろ…?」
「だね。むしろ…」
外気で冷えた海人の唇がかさなって
暖かい海人の舌が俺の舌を誘う。
あぁ、愛しいなぁって海人とのキスに
身を委ねとったら、調子に乗った海人が
俺を弄ぐりだすから頭を小突く。
「あほっ!調子乗りすぎなんよ!笑
風呂行け!風呂!!」
「ワンチャンイケるかなって思ったけど、
やっぱダメかー!笑 一緒入る?w」
既に寝支度を済ませてた廉を
冗談で、誘ったつもりが…
「入る。」なんて、。
省エネ人間がどういう風の吹き回し…?
お湯を張ってる間、アンパッキングしたり
向こうでのお土産話をして3日ぶりの
廉との時間を満喫してたらお風呂が沸いて。
もう既にお風呂を済ませてた廉は速攻湯船に
浸かって、久々の湯船を堪能していた。