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【KP×オメガバース】

第2章 【妊娠、出産編】






海人と俺は肌を合わせるようになって
もう3年めやけど。


3年目の浮気で悪名高い年数とは思えんくらい
俺らに倦怠期なんか皆無で。


いつまでも、こんなふうに
おりたいなって…


運命とか永遠とか
そんな目に見えんもんには興味ないけど


こんなふうにお互いを求めあって
海人と笑って過ごせる今が
積み重なって過去になってくなら


そんな海人と子どもまで持てて、
思い出が増えてくなんて…


俺の人生幸せやなって思う。









明日は海人がイギリスから帰って来る予定の日。
海人のかっこええとこは見たいけど、
離れてるときに見るとあんまいいことないこと
わかっとるから自然とデジタルデトックス中の俺。


はよ明日にならんかなぁ?!
この日を指折り数えとったもんやから
うきうきしてたまらん。


海人が帰ってきたとき居心地いいように
いつもより念入りに掃除を済ませて、
明日はちょびっと早起きしてシーツの洗濯しよ、
とか考えて早めにベッドに入る。


羽毛布団が俺の体温を抱え込んで
暖まってきた頃、インターホンが鳴った。


こんな時間に誰?!こ、怖いんやけど、、
何で俺ひとりのときに…


せっかく暖まってきた布団から渋々抜け出し
恐る恐るモニター画面に近づく。


と―――、


「かい?!な、何で?!?明日やないん?!」

「えへへー!ドッキリ成功!!笑
 廉にびっくりしてほしくて1日ズラして
 教えてたの🎶ただいま!」

「アホやん…」


玄関先から鍵穴に差し込む音がするから
急いで玄関まで向かって出迎える。


デトックスしとったせいで、
ほんまに3日ぶりの海人がそこにおって…


靴を脱ぐために上がり框に腰を下ろしとった
海人の背中に抱きつく。


「海人、おかえり…」

「えへへ、びっくりしたぁ?笑」

「びっくりしたなんてもんやないし!!」

「やった!ドッキリ成功じゃん!笑
てか、廉、、それ…何?」


靴を脱ぎ終わってこっちを向いた
海人の指差しとる先に目線を移す。


「ち!!ちゃう!!これ…は、間違って!!」

「……ふーん?
 間違って、オレのパジャマ着ちゃったんだ?笑」

「そ!そうやけど!?」


海人が、にまにましながら俺を見とる。
腹立つ!腹立つ…!!

 











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