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【KP×オメガバース】

第2章 【妊娠、出産編】







さっきまで立っとった海人がしゃがみこんでは
俺の腹に手をあてて「ハルくん、みーちゃん、
オレが帰ってくるまでいい子にしててね…
絶対に、出てきちゃダメだからね?」と念を押して
荷物を玄関に置きに行こうとするから
俺も連れ立つ。


「もし、何か異常を感じたら廉ママでもいいし
うちのママでもいいから先輩ママに相談してね?」

「…わかった。」

「あと…帰ったらさ?
ちゃんと、話そ。昨日のこと…」

「…おん、そうする…」

「じゃあ、あんま時間ないから
出かける準備してくるね!」

「ん、」


支度をするために洗面所に向かっていると
何を話すでもなくまた廉が着いてきて。


長男だからかこういうとき
素直に甘えられない廉が可愛いなぁって思う。


「んっ!」廉に向かって左手を差し出すと
「海人は甘えたやなぁ!
しゃーないから繋いだるわ!」なんて
ウキウキしながら手を繋いでくる廉は
どうやったってかわいい…。


オールバックを決め込んで
日本より緯度が高いイギリス仕様に
しっかりめのコートを羽織る海人は
なんか、いつもと違う海人みたいで―――


「ふんっ!海人のくせに生意気やん…」

「…カッコいい?」

「まぁ、、俺には劣るけどな笑」

「ちぇー笑」


うそ。ほんまはむっちゃ、カッコいい…。
女からも男からも、
誘われるんやないかって心配になるくらい、。





頭を垂れた廉の顎をくいっと掴んで
きゅっと親指で唇を拭うと


そこにちろちろと舌先を這わせて
誘ってくるから…


誘われるままに口付ける。


お互いを味わい尽くして唇を離すと
混ざり合った唾液が
名残惜しそうに2人を繋いで…


「とりあえず、着いたら連絡するから」

「…ん、待っとる」

「あ、おみやげ…何が欲しい?」

「…何も要らんから、はよ帰ってきて」


感情が昂ぶったオレはお腹を潰さないように
ぎゅーっと廉の肩を抱きしめる。


「ソッコー帰って来るから!!
帰ったら仲直りエッチしようね?」

「コイツ、アホやん…苦笑
その前に昨日の話やろ笑」

「えぇ?じゃあ…しない?」

「………聞くなや、いちいち」

「じゃあ、、する?」

「だるいってマジで!笑」

「んふふー!じゃあ、行ってきます!」


―――あかん。まだ顔あっついわ…

















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