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【KP×オメガバース】

第2章 【妊娠、出産編】






「や…その…妊娠中とはいえ
 我慢させすぎたらよくない言うし…

 俺も一応、男の端くれやから
 できんのが続くとツラいのもわかるし

 それに海人、平均より絶倫寄りやと思うし…」
言いにくそうに
こんなことをもじもじと言い出すもんだから
ほんっと廉には困っちゃうよね…苦笑


「待って待って笑
 ひとのこと、何だと思ってんの苦笑」

「え…やから、絶倫寄りと思っとるけど…」

「まぁ、確かに廉との夜を思い返したら
 心当たりはありすぎるけど…苦笑」

「あるんや…やっぱ、そういう感じか、」

「やっぱってなに苦笑
 けど、誰にでもそうじゃなくて廉だからだし。
 廉じゃなきゃやだよ?!」


オレの言葉にわかりやすく目をらんらんと輝かせて
「ほんなら安定期入るまで待っとってな?
 ご希望やったら手伝うし!」
たとえガマン期だったとしてもこんなに可愛い
廉がいるのに…廉を悲しませるようなこと
オレができるわけなくない?


オレがどんだけ廉に惚れてるか
わかってるようでわかってないんだから…
なんて、幸せなため息を吐く。









「そういや廉、つわりは大丈夫?」
いつもと変わらず食事をとる廉に訊いてみる。

「おん。それは大丈夫っぽい。
 よぉ白米が炊ける匂いがあかんとかいうけど
 俺はそもそも炊かんし笑
 海人が炊いてくれた白米を
 変わらず美味しく頂いちゃってますよ笑」

「それなら、よかったけど…」


だけど、間食をしない派の廉がいつも何か食べてて…
グミを常備するようになっちゃったもんだから
廉のちっこいバックに入りきらなくて
ちょっとだけ、サイズアップした鞄を
持ち歩くようになった廉。


元が細すぎるせいもあるんだろうけど
まだ妊娠初期なのに体重の増加が著しいらしい。


「あぁ…明日の検診嫌やなぁ…」

「そっかぁ…
 一緒に行ってあげられなくてごめんね?」

「それはいいんやけどさ…
 また怒られるんよ?!しかも俺より明らかに
 体重ありそうな看護師さんから節制してください
 って怒られるんよ?!腑に落ちんわぁー!」

「廉の気持ちはわかるけど…!笑 
 看護師の立場からしたら自分の体型はさておき、
 増加率みてそう指導するしかないんだから
 そこは許してあげてよ苦笑」

「まぁ、それもわかんねんけど、。」
 









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