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絶対零度のさらに向こうへ🫧if…

第2章 ❄︎大人になるということ。〜爆豪勝己2






「ちゃん、今度必ずご飯行きましょうね。」

『わかったよつゆちゃん。』

「!俺らともたまには遊んでくれよな!」

『しょうがないなー』




解散の時間になり一同は会計を済ませ、ちらほらとそれぞれ帰り始める。

トイレに行っており少し遅れて出てきた爆豪は、の姿を捉えると、言葉を探しながらそちらに歩み寄った。




「。」

『ん?轟?』











先に彼女に話かけたのは爆豪ではなかった。




「この後、もう一軒行かないか。さっきはあまりしゃべれなかったし。なんなら俺の家でもいいが。」
 

((ど、ど直球…?!?))

の周りにいた、どうにかこの後も誘えないかと考えていた数人の男子達(一部女子)は、その轟の一言に完封されてしまい、黙ってしまった。

『ん、轟のお家お邪魔していいの?」











爆豪の、喉がヒュッとなった気がした…。

なんで。昔好きだったのは俺じゃなかったのかよ。
家に行くってことがどういうことなのか、今、大人になっちまったアイツにはわかっている筈だ。もちろん、それは轟の方も。






「ああ、行こう。」



歩き出す2人。








ゴゴゴゴ…と爆豪のオーラが隣の緑谷をあわあわさせる。









そして。
勢いに任せて彼女の元へ駆け出した。











『はわ、』











彼女を後ろから腰に手を回して抱き寄せる。

声に気づいた轟が振り返り、爆豪を鋭く睨みつける…



「爆豪、お前なにしてる。」

「こいつは俺と行く。そんだけだ。」

「あぁ?お前、恋人が……っ!!」











『んぅ……っ』





轟が言い終わる前に、爆豪はの顎を掴み、強引に口付けをした。


目を見開く轟。



最初は驚いて目を瞑っていただったが、数秒後、とろんとした目で舌を絡ませられながら爆豪の目を見つめ返している。ほおは赤らみ、手で爆豪の服をぎゅっと握る。







爆豪が口を離し、自身の口の端についたついた彼女の唾液をしゅる、と舐めとり轟を一瞥すると、タクシーを捕まえそのまま行ってしまった…





















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