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絶対零度のさらに向こうへ🫧if…

第2章 ❄︎大人になるということ。〜爆豪勝己2




「意外と隠れて連絡取り合ってたりしねぇのかよ、轟。仲よかったじゃんよ。」

「いや、5年前くらいから全くだ。」

「隠れては否定しねえのかよ…」

峰田が微かな可能性を探るも不発に終わる。



「何かあったのかな。元気にしてるといいけどね。」

普段明るい青山も、少し切なそうである。



「あ、どこ行くのかっちゃん」

「便所。」






























居酒屋を出て引き戸を閉めると、ザワザワした空間から少し隔たりが生まれて、一息ついた爆豪は入り口横のベンチに腰を下ろしスマホを取り出した。

今日の新年会に参加したのは恐らく、
期待、だと思う。


いつもの飲み会や同窓会はめんどくさかったり、単純に仕事があり参加しないが…














あれから。去年のクリスマスに会ってから、結局連絡は取っていない。

会いたいとは…、思っているのか、いないのか正直分からなかった。会いたいなら連絡を取ればいい。彼女自身がいつでもいいと、そう言ったのだ。

だが…。




あの朝、最後に交わした会話が心から離れない。

例え会ったとしても、きっと自分の気持ちはずっと一方通行なのだと、そう気づいてしまうのが怖い、のだろうか。

そもそも自分はとどうなりたいのか。
それすら分からず、もやもやし、イライラする…












(だから来ちまったのかもな…)




もしかしたら…
いるかも、しれないと。
偶然、会えるかもしれないと。


だが爆豪の期待は呆気なく崩れ去る。
来てないどころか、誰も連絡先を知らないという始末だ。























スマホの画面に映る、""の電話番号。


































爆豪は静かに、呼び出しボタンを押した。


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