【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第10章 夏の林間合宿!
「さァ昨日言ったね"世話焼くのは今日だけ"って!!」
「己で食う飯くらい己で作れ!!カレー!!」
「「「イエッサ・・・」」」
特訓終了後、満身創痍なヒーロー科の前に大量の食材が差し出され、生徒たちによるカレー作りが始まった。
『焦凍』
「お、紬。お前のことも火が欲しいのか?」
『いや、違くてその・・・。昨日はご迷惑をおかけしました』
「昨日・・・?ああ、運んだことか?大したことない」
『あ、ありがとう・・・?』
「ふっ・・・。ああ。猫だったな」
『え?猫・・・?元々猫みたいなもんだけど?』
「そうだったな。まぁまたそーいうことがあれば運ぶから言ってくれ」
『な!?いやいやいや!もうないように気をつけマス』
「?そうか・・・」
昨日部屋まで運んでもらったことについてのお礼と謝罪をするために轟へ声をかけたつもりが、ふわっとした会話内容に頭上のマークが止まらなくなる紬。
「おいボケ猫!テメェさっさと野菜切れや!!!」
『ひぇ・・・。い、今行くよーう!じゃあ、ほんとありがとね!』
「ああ・・・」
爆豪の方へ駆け寄る紬の後ろ姿を目で追う轟。
「また見てえな」
そう呟いた轟の気持ちはただ猫を可愛がりたいだけなのか、それとも別の感情が湧いているのか、本人にも分からなかった。
「なんか爆豪ってさ、紬と轟が絡んでる時やけに突っかかるよな?」
「あ?ンな訳ねーだろアホ面が!!!」
「ひど!?」
『なになにー?何の話ー?』
「こっち来んなボケ!」
『え!?呼びつけといて!?』
切島が今まで気になっていたことを問いかけると、図星を突かれたのかキレる爆豪。
そこに駆け寄って来た紬により爆豪と切島の会話は終了したが、和気藹々(?)とした空気の中、夕食の時間は過ぎて行った。