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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第10章 夏の林間合宿!





ーーー翌日AM5:30ーーー

寝ぼけ眼の生徒たちを前に相澤が今合宿の概要を伝える。
内容は個性の成長を目的とした訓練であること、死ぬほどキツいが死なないように、とのことであった。


「紬、ちょっといいか」
『はい?』

各々の個性に合った場所で特訓するため、ばらける生徒たち。
紬も指定された場所に行こうとしていた時、相澤に引き止められた。

「ちょっと、こっち来い」
『・・・???』

「先日合宿前に緑谷が死柄木と遭遇した件だが」
『!?』

人気のない場所に連れてこられ、相澤には隠しておいた内容についての話が出て来たため、紬の体がピクリと跳ねる。

「・・・。お前知ってただろ」
『い、いやぁ・・・。どうでしたかね?』
「クラスの奴ら数名から、前日体調が悪くて買い物に来なかったと聞いた」
『うっ・・・(もっと別の言い訳にしとけばよかった)』
「どーいうつもりだ?些細なことでも異変はすぐ報告と言ってある筈だが」
『・・・・・・』
「何とか言え」

おそらく疑いもかけてきているであろう相澤の圧に声が出ない紬。

「俺が止めた」
「!?爆豪・・・?お前知って・・・」
『!?』
「状況を聞いた時、被害者0で遭遇して手掛かり掴めるなら下手な包囲網なんか敷かねぇ方がいいと思った」
『ちょ、勝己!それは私のわがま「お前は黙ってろ」・・・』

言い淀んでいる紬に相澤が詰め寄っていると、森の茂みから爆豪が出て来て相澤へ当時の内容を話す。

「はぁ・・・。言いふらすなとも言ったはずだ」
『す、すみません・・・』
「俺も疑いたいわけじゃないし、お前の意見を無視することもしない。信用したいんだ、わかったな?」
『はい・・・』

爆豪まで巻き込んでいるところを見ると、疑いが少し晴れたのか相澤は紬へ詰め寄ることをやめ、真意を話した。

「爆豪」
「あ?」
「お前も少しはプロヒーローと教師を信用しろ」
「・・・してねーわけじゃねーよ」
「わかった。今回は見逃すが次はないからな」
「おお」
『はい』

相澤から解放され、2人は指定の場所へ向かった。

『ありがとね』
「ッチ、隠し通すなら動揺なんぞしてんじゃねえ」
『うん、ごめん・・・』



爆豪の優しさに感動するのも束の間に地獄の特訓が始まった。




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