【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第18章 意外な誘い
何とか切島の勢いから逃げようとする天喰を説得し、ファットガムの元でのインターンが決定した日の夜だった。
紬は入浴を済ませ、クラスメイトと共用スペースで談笑していた。
「そういえば紬ちゃん、インターン先決まったん?」
『うん!体育祭の時に指名が来てたファットガムのところに』
「そんなところからも指名来てたの!?」
『まぁ・・・ちょっと距離ありすぎて前回は避けちゃったんだけどね』
紬の心配をしていた麗日にそう返すと、隣に座っていた耳郎が驚きの声を上げる。
「あの活躍じゃ、他にももっとあったんじゃない?」
『どうだったかなぁ、とりあえず私はガンヘッドさんのところで学んだ体術を駆使して、道具に頼りすぎず接近戦中心で戦えるようになりたかったから・・・』
「!確かに、ファットガムなら武闘派だものね」
芦戸に突っ込まれるも、自分の理想の戦闘スタイルを話すと蛙吹が深くうなずいていた。
「紬もインターン決まったのか」
『焦凍!うん、決まったよ。おかげさまで』
「気をつけろよ」
『ありがと!』
試験の補修に備え早めに就寝するのか、後ろからやってきた轟は一言そう告げると足早に去っていった。
「なんか・・・」
『ん?』
「轟最近紬にぐいぐいじゃない?」
『は?』
「それウチも思ってた」
「まさか紬ちゃん・・・」
『なになになに!?』
轟の後姿を見つめていると、芦戸、耳郎、葉隠がよからぬ噂を立てようとしている。
「「「三角関係!!??」」」
『そんなわけあるかーい!!』
「じゃあどうなの!?結局何も聞けてないんだけど!」
「あの爆豪が”俺のだ”宣言してたのはみんな聞いてるし」
「轟君は轟君で紬ちゃんにだけ、やたら優しいしぃ」
ぐいぐい詰め寄ってくる三人。
なんだか前にも似たようなことがあった気がするが。
『も、もう!私も寝る!!』
「あーーー!逃げた!!」
「もう、三人とも、紬さんをあんまり追い詰めないでください・・・」
見かねた八百万が三人と止めに入る。
『ありがとう、でも本当にもう休むね!』
紬は八百万に礼をつたえると席を立ち自室へと向かった。