【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第10章 夏の林間合宿!
『あ、えと、その・・・。ありがとうございます!』
「ふふっ、楽しみに待ってるね!」
何と返したらいいか分からずお礼を言う紬。
果たして卒業できるのか、その後もヒーロー活動を続けられるのか、紬には分からなかったからだ。
「適齢期といえば・・・」
「といえば!?」
「その子はどなたかのお子さんですか?」
緑谷の視線の先にはこの場に似つかわしくない、幼い男の子。
「ああ、違う。この子は私の従甥だよ。洸太!ほら、挨拶しな。一週間一緒に過ごすんだから・・・」
「あ、えと、僕雄英高校ヒーロー科の緑谷。よろしくね」
【ガコッ】
「っ!!!?」
マンダレイの従甥と言う男の子に挨拶をする緑谷だったが、洸太というその少年は挨拶に応えることなく緑谷の股間に蹴りを入れた。
「緑谷くん!おのれ従甥!!何故緑谷くんの陰嚢を!!」
「ヒーローになりたいなんて連中とつるむ気はねえよ」
「つるむ!?いくつだ君!!」
洸太はそう言い残すとツッコむ飯田を無視して宿舎に入って行った。
「マサガキ」
「お前に似てねえか?」
『ぶっ・・・』
「あ?似てねーよ。つーか喋ってんじゃねぇぞ舐めプ野郎!猫女も笑ってんじゃねぇ!!!」
「悪い」
『ご、ごめん・・・』
轟の思わぬツッコミに笑いが堪えられない紬。
そんな2人にキレる爆豪だった。
「「「いただきます!!」」」
荷物を各自の部屋へ運んだ後食堂に集合し、夕飯となった。
昼食が無かったためか、勢いよくたべ進めていく生徒たち。
『んん〜!おいしー!!』
「オメーよく食うなあ」
「俺より食べてないか?」
『何だろうねぇ、昔から燃費悪くて』
切島と常闇に挟まれ夕飯を食べる紬の前には4杯目の山盛りご飯と大量のおかずが並んでいた。
「これも食うか?」
『え、いいの!?ありがとう!!』
常闇の隣にいた轟からもおかずのお裾分けを貰い夕飯の時間は過ぎて行った。