【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第10章 夏の林間合宿!
「「「マジュウだーーーー!!!?」」」
森の様子を伺っていると影から大きな怪物が現れた。
『うわ・・・』
「鎮まりなさい獣よ!下がるのです!」
突然現れた怪物に口田が個性を使って抑えようとするが、効果はない。
この怪物の正体は、ピクシーボブの個性により作られた土人形だ。
『っ!』
生き物ではないと確認し、飛び掛かるのは5人の影。
土人形は粉々に崩れた。
「紬!?」
「こー言うの真っ先に飛び出すタイプじゃねーだろ!?」
『いやー、ちょっと攻撃力も確かめたくてね!』
先頭を行くのは緑谷、爆豪、轟、飯田、そして紬だった。
「紬さん、パンチ力もあがった!?」
『ふふふ、職場体験の成果です・・・』
「すげぇな、紬」
「む!負けてられんな!」
「邪魔だ!俺の前行くんじゃねぇ!」
しかしさらなる数の怪物が現れる。
好調な滑り出しながらも、先は長かった。
ーーー5:20ーーー
「やーっと来たにゃん」
「ぜぇ、はぁ・・・」
『おぇっ』
「はぁ、はぁっ」
スタート時に言われていた3時間などで辿り着くはずもなく、夕方になりようやくヘロヘロのA組生徒たちが息を切らして宿舎へ到着。
紬も最初は好調に進めていたものの、スタミナ切れで今や倒れる寸前だった。
「何が3時間ですか・・・」
「腹減った・・・死ぬ・・・」
「悪いね、私たちならって意味、アレ」
「実力差自慢のためたか・・・」
「ねこねこねこ・・・。でも正直、もっとかかると思ってた。私の土魔獣が思ったより簡単に攻略されちゃった。いいよ君ら・・・。特にその5人!躊躇のなさは経験値によるものかしらん?3年後が楽しみ!つばつけとこ!!!」
「「うわっ」」
「ねぇねぇ、きみ!」
『はい・・・?』
結婚適齢期に焦るピクシーボブに文字通り唾をつけられてる4人を呆然と眺めていると、マンダレイが声をかけて来た。
「猫の個性、いいじゃん!卒業したらうちの事務所に来ない!?その動き、山岳救助で活躍しそう!」
『へっ!?』
「紬すげぇ!合宿開始早々プロからのスカウトかよ!」
「すげー馴染みそう。見た目的に・・・」
まさかの申し出に驚く紬。
縁は感じていたがまさかスカウトされるまでとは思っていなかった。