【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第10章 夏の林間合宿!
1番最初に終わったの相澤戦を見終えると、準備に取り掛かる紬。
演習エリアに向かう途中、運ばれてきた緑谷と爆豪とすれ違った。
「紬さん、がんばって!」
『う、うん・・・。腰、お大事にね』
人を応援するどころではなさそうな状態の緑谷に応援されその場を後にする。
【スタート】
『(私の場合、個性を消される心配はないからとりあえず出口にまっしぐらかな!)』
スタートの合図と共に出口に向かい走り出す紬。
極力足跡を立てないよう見を隠しつつ進む。
「やっぱり逃げの一手だよな、お前は」
『げっ』
早々に見つかり、捕縛布を投げかけられるが避けて体勢を整える。
「逃げは封じる。捕まえてみろ」
『くーっ・・・(相澤先生の捕縛布なら避け切れる、けど・・・体術戦で戦える?いや、やらないと・・・。補習は嫌!!)』。
体育祭トーナメントのような猫騙しが効く相手でも、ましてや小細工が通用する相手でもない。
活かさなければいけないのは、あの職場体験。
「避けてるだけか?全然近づいてこないな」
『っ、今行きますから!待っててくださいよっ』
建物を足場として使い、得意とする高所での戦いへ誘導する。
一瞬、一瞬でいいから見を隠せる場所を探して。
「まだ逃げるか?」
『!あった』
「!?」
高所からの急落下により一時見を隠す紬。
奇襲を警戒し高所から辺りを見渡す相澤の背後に忍び寄る。
「甘いぞ」
『うわっ!・・・っ』
「なっ」
結局バレてしまったものの、紬めがけて飛んできた捕縛布をうまく掴み、相澤を引きずり寄せる。
『先生、捕まえた!』
「やればできんじゃねーか。よくやった」
落下中に手繰り寄せた捕縛布を逆手に取り、態勢を変え後ろから抱きつく形になった紬は、そのまま相澤に手錠をかけ試験は終了した。
「救助訓練レースのVでも見たが、職場体験以降体の使い方が変わったな。いい経験ができたようで何よりだ」
『ありがとう、ございます!』
職場体験では体力強化に体術を学んだおかげで身のこなしに磨きがかかり、空中での体勢移動や、関節の可動域等多岐にわたる改善がみられていた。
『これで補習はなし!』