【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第10章 夏の林間合宿!
教室に戻ると、帰りのHRが始まる。
相澤の話では、夏休み中に林間合宿が行われること、期末テストで合格点を取れなかった者は補習があるとのことだった。
『(筆記はいいとして・・・、問題は実技か)』
紬の懸念点は、実技で行われるであろう対先生のチームアップだ。
本来20人で構成されているため二人一組となり先生を捕獲するか時間制限いっぱいまで逃げ切るかの演習が行われる。
このクラスは21人。
先生が考えた組み合わせのため、確実に溢れるであろう自分のポジションが気になっていた。
『むー・・・』
「何だ紬も期末不安か?爆豪が勉強教えてくれるらしいぞ!」
『えっ?あ、あー・・・』
「そいつ中間4位だろ」
『何で知ってんの!?行くよ!勉強会参加する!』
「おお!じゃあ紬も勉強教えてくれ!」
『オッケーオッケー!任せなさい!何ならうちでもいいよ!』
「まじか!」
「ッチ」
期末試験までの間、放課後は我が家で爆豪による勉強会が開かれることとなった。
「お邪魔しまーす!」
「・・・」
『どーぞどーぞ!何も無いけどねー』
シンプルな作りの部屋へ切島と爆豪を招き入れる。
まさか自分の部屋に"推し"がいるなんてと、感慨深そうにする紬。
「あれ、この写真・・・」
『ああ、こっちに来る直前施設のみんなと撮ったやつ。中々顔出しに行けないからそろそろ行きたいんだけど』
「みんな仲良いんだな!」
『ふふ、そうだよ。血は繋がってないけど、私の家族』
「紬・・・」
「おい、勉強しに来てんだろ。さっさと準備しやがれ」
机に置かれた写真立てに目をつけた切島が写真について訊ねてきたので答えると、感動なのか同情なのか男泣きしようとする。
それを制止し勉強の準備を始める爆豪。
『さて、始めますかー』
期末試験まであと一週間