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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第9章 職場体験





職場体験中はひたすら基礎トレ、パトロール、武術指導に明け暮れていた。

「やっぱ授業よりきついー」
『でもなんか有意義だよね!』
[ピコン]
『「ん?」』

数日後の夜、活動を終えて外に出る二人の携帯が同時に鳴った。
携帯の通知は緑谷からの位置情報のみだった。

『これ・・・』
「保須市だよね?デクくん、何かあったんかな」
『位置情報しかないからわかんないけど、ここからは駆けつけられないし、多分欲しいのはプロの応援だよね』
「うん・・・」
『とりあえず落ち着いたら説明してくれるんじゃない?今あそこヒーローも多いし大丈夫だとは思うけど』

「そうやね!心配しててもしょうがない!私たちに今出来ることを!!」
『うん!・・・っ(また、この感じ)』


USJ事件以来の頭痛に嫌な予感がしつつも、麗日には悟られないよう別れを告げ、寮の自室に戻る。

『・・・ふぅ。どうしよう、頭痛自体は大したこと無いけど報告した方がいいのかな・・・』

念のため伝えられていた相澤の携帯に電話をかける。

[猫宮か。どうした]
『あー、すみません。大したことじゃ無いんですが』
[前置きはいいよ。些細なことでも異変があれば報告しろ]
『はい・・・。あの今さっき緑谷くんからクラスメイト全体に位置情報だけ送られて来てて、それで・・・。また頭痛が』
[!・・・何かわかったのか?]
『多分、ヒーロー殺しと飯田くん、轟くん、緑谷が戦ってます。近くのプロヒーローも後から駆けつけるので、死者が出たりとかはしないと思います』
[・・・。それだけわかれば十分だ。俺も付近のプロヒーローに連絡しとく。報告ご苦労様]
『はい・・・。はぁ〜』


電話を手短に済ませると力が抜けたように布団に倒れ込む。


『大丈夫なのは、わかってんだけどなぁ〜』

知っていても怪我はするし、万が一想定している内容と違っていたらと思うと不安は拭えない。

『まぁ、職場体験はまだ続くし人の心配ばっかりもしてられないか』



そう呟くと、目を瞑りすぐに寝息を立ててしまった。






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