【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第8章 休校日
『え、あ、う〜ん。あんまり言いふらさない方がいい内容ではあるかな?』
「俺が、アホみてーに言いふらすと思うンか」
『いや、それはないけど・・・』
一歩一歩と距離を詰めてくる爆豪に戸惑いながら言い訳を考える。
『ん〜〜〜!!!やっぱ無理!絶対頭おかしいと思われる!』
「は?テメーすでにイカれてんだろーが」
『ひど!』
「好きだ何だと散々言いながら隠し事かよ」
『いや〜、ほら、ね!好きな人には強くて可愛い子でありたいじゃん?』
「アホかボケカス」
『こんな時でもボロクソかーい』
誤魔化そうとするものの、諦めない爆豪に痺れを切らし先日の病院の結果と前世の話を相澤にしたように説明する。
「はぁ?」
『ほら!アホかコイツみたいな顔してる!』
「ちげーよ!何でそーいうこと早く言わねーんだボケ!」
『ひぇ!?』
爆豪の言葉に驚く紬。
「あんときボケっとしたったんはそのせいだったんだろーが!すぐ話せば囮なんかさせんかったわ!」
『そこ!?いや、あの時は一瞬だったし全然平気だったんだよー』
USJ事件当時を振り返り、対応のしようがあったと怒る爆豪。
「・・・んで、それはイレイザーとリカバリー以外知らねーンか」
『勝己にだって話すつもりなかったよ!?まったく、興味本位か知らないけどさぁ!変に優しくされると心臓持たないからやめてくれる?』
「いい加減そのふざけた態度やめろや。何が目的か知らねーが、誰にでも言ってんのも知ってんだよ」
『?誰にでも・・・?』
もしかして轟のことを言っているのだろうか。
あれは仕方ない。
轟の顔が整いすぎてるのが悪い。
『イケメンとイケボは心臓に悪いから・・・』
「は・・・?」
『私が好きなのは勝己だよ?ほんとに。ストーカーの疑いかけられてるからわかってると思うけど』
「っ・・・!?」
あっけらかんと素直に気持ちを伝える紬に顔が赤くなる爆豪。
『えっ?もしかして照れてる?言われ慣れてるんじゃ・・・?』
「アホか!照れてねーわ!それ以上喋ったら殺す!!」
『えぇ・・・。理不尽。でもそこも好き♡』
「だぁぁぁぁあ!!!」
紬の態度にキレ散らかす爆豪はとりあえず話を聞けたことに満足したのか、買い物袋を振り回しながら帰って行った。
『はぁ、休まらない休みだった・・・』