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【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】

第8章 休校日







翌朝

『はぁ〜・・・。うわ、酷い顔』

昨日泣きじゃくっていた目は治ることなく、翌日にはさらに腫れ上がっていた。

『施設行こうと思ったけどこの顔じゃ無理だな・・・』

体育祭の報告に行こうとしていただけに、明らかに号泣してましたって顔を見られたらそれどころじゃ無くなってしまう。

『しょーがないか。明日からに備えて買い物でも・・・あ、メガネかけてこ』

結局顔を出すどころじゃ無くなってしまったので、諦めて近所のスーパーに買い物に行く準備をする紬。
目元を隠すため昔夢乃から貰った伊達メガネをかけ外へ出た。





『!(あら、またこのパターン?)』

スーパーに辿り着き買い物をしていると、今度はそのスーパーにクリーム色のツンツン頭が見えた。

『(やばい、超絶ブス状態を見られたくない!回避せねば)』

紬は急いでそっと買い物カゴを戻し、スーパーを後にする。




『はぁ、はぁ、はぁ・・・。少し時間置いて入ればいいか・・・』
「おい」

『げっ!?』

スーパーを出た後猛ダッシュで近くの路地まで戻り息を整えていると聞こえてはいけないはずの声がする。

「ストーカーのくせに何逃げとンだ」
『な、なんで・・・』
「隠れてたつもりか?体育祭の時よりわかりやすかったわ」

『うっ・・・。修行がたりなかったか』

極力顔を向けず、しかし普段通りにふざけて返す紬だが、爆豪の赤い瞳がこちらの様子を伺うようにじっと向いている。

『(こんな時に見つめられるなんて最悪だぁ・・・。勿体無い)』
「・・・。なんかあったんか」

鋭い視線に"もっと自分のコンディションが良ければいい雰囲気になったのに"とアホなことを考える紬。

『あー、はは。昨日見た映画が思ったより感動しちゃって・・・』
「ンなしょーもねぇ嘘つくんじゃねよ」
『ぐっ・・・』
「昨日、見かけた」
『え!!??』
「歩きながらベソかいてたろ」

妙に察しがいいと思ったら、まさか昨日の帰り道を目撃されていたとは考えもしなかった。

『・・・まぁ、ちょっと』
「言えねぇ内容なンか」

ジリ、と爆豪が近づいてくる。









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