【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第8章 休校日
『・・・。コレ、今日か明日にでも持って行った方がいいよね』
内容が内容なだけに、他のサイトに見つからず先生に書類を渡すには休校の間が1番確実だと考えた紬は、念のため学校に電話する。
【プルルルルル】
[はい、雄英高校]
『あ、雄英高校1年A組の猫宮です。相澤先生かリカバリーガールはいらっしゃいますか?』
[俺だ。病院行ったのか]
『はい、それで・・・。打ったところ自体は問題なかったんですけど、脳に異常があったみたいで、その書類を学校に提出するように病院から言われたんですが・・・』
[俺もリカバリーガールも学校にいる。都合よければすぐに来い]
『わかりました・・・』
『ふぅ(これで学校辞めろとか言われたらどうしよう)』
電話を終えた紬には一抹の不安が残るものの、学校へ向けて歩きだした。
「・・・・何だコレ」
学校に着くと、校門の前で待っていてくれた相澤先生に案内され、個室に通された。
リカバリーガールもすぐ来るというので、先に書類を渡しておく。
書類に目を通していた相澤から戸惑いの声が漏れる。
『いやぁ、私にも自覚症状とかなくてですね・・・』
「親がいなかろーが、孤児院育ちだろーが幼少期の定期検診受けてなかったのか?」
この世界では個性の多様性から幼少期の定期検診から精密な検査が行われる。
紬も受けた記憶はあるが、いずれの検査も異常なしだった。
「おやおや、どうだったんだい?」
「リカバリーガール。これを・・・」
「・・・!これは・・・」
後から来たリカバリーガールにも書類を見てもらうが、相澤動揺驚きの表情だ。
「私も長年この仕事してるけどねぇ、こんなの見たことないよ・・・。今までは異常なしってことだけど、心当たりはあるかい?」
『心当たり・・・。』
前世の記憶が蘇った時?それともUSJ事件のヴィラン出没時?
どちらにせよ、この世界の2人には到底信じてもらえそうにない話しだ。
特にもしヴィランと遭遇した時だったとしたら、状況の悪化を危険視され、尚更ヒーローを目指すことをやめさせられるかもしれない。
『・・・。タイミングはよくわかんないんですけど』
かと言ってこれほど驚かれる状況に心当たりなしも怪しすぎるため、内容をかなり改変して伝えることにした紬。