【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第8章 休校日
轟side
体育祭が終わって決心がついた俺は母さんに面会しに病院に来たはずだ。
何で紬がいるんだ?
向こうも同じことを考えていたらしく、お互いの目的を話す。
体育祭の怪我、頭なんてもし毛が生えてこない部分ができるようなら大変だと思わず頭を掴んで覗き込んでも特に目立った傷はない。
聞くと傷自体はリカバリーガールのところで跡形もなく完治したが、頭を打ったから念のため検査に来たらしい。
このモフモフは俺が守らねーと・・・。
ほっと安心してると、紬がすばやく俺の手からすり抜ける。
・・・もっと触ってたかったんだけどな。
そのまま待合室の方へ戻ろうとする紬を引き止めちまった。
何でか紬には、俺の抱え込んでるものを曝け出したくなって、全てを話した。
紬は黙って聞いてくれてたが、話が終わると"俺は何も悪くない"、"もし怖いなら自分が一緒に行く"と笑いかけてきた。
何かすげー心があったかくなって、嬉しくなった。
紬の言葉に勇気づけられて決心がついた俺は礼を言って、母さんに会うために席を離れた。
検査結果、何ともないといいけどな・・・。