【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第7章 体育祭!!!
大いに盛り上がったレクリエーションが終わり、いよいよトーナメント戦が始まった。
緑谷VS心操
轟VS瀬呂
上鳴VS塩崎
飯田VS発目
続々と試合が終わっていき、いよいよ紬の番が来る。
「二人とも!頑張れよー!」
「どっち応援したらいいの!?」
「こーいうのはどっちもでいいんじゃね?」
「服溶かせ!!!」
A組のメンバーの声が響く中場内に入る。
一人ゲスい事を叫んでいるのが聞こえたがスルーの方向で。
「悪いけど、負けるつもりないからね!」
『私だって・・・!』
【スタート!】
ミッドナイトの合図で試合が開始した。
「くらえー!!」
『うわっ』
容赦なく溶解液を飛ばしてくる芦戸。
初手に驚きつつも交わし続ける紬。
『(あれがある以上容易に近寄れないなぁ)・・・でも』
二足歩行の状態でかわし続けた紬は体勢を変え、四足歩行の状態、猫スタイルに変えた。
『痛かったらごめんね!』
「え?」
グッと手に力を込め指先に隠されていた爪を出し、勢いよく芦戸へ突っ込んで行く。
【猫宮まさかの芦戸へ一直線!?早ぇな!何だあのスピード!?】
「え?え?ちょ、まさか・・・」
体育祭前にしていた爪研ぎ、その鋭さを見てしまっている事による恐怖心と、さっきまでとは全く違う速度に戸惑い手を止めてしまう芦戸。
『必殺、猫騙し!』
【パァン】
「きゃっ」
【猫騙しぃぃぃい!!?ありかよこんなの!!】
【引っ掛かる相手がいればな】
芦戸を引っ掻くように見せかけて大きく振りかぶり、目の前で手を打つ。
言葉通り、ただの猫騙しだった。
『よっ』
突然の爆音と勢いに目を瞑った芦戸の背後に回り込み、背中目掛けて蹴りを入れると、芦戸は場外まで飛んで行った。
【芦戸さん、場外!勝者猫宮さん!】
「「「わぁぁああああ」」」
女子同士の戦いは盛り上がりを見せ、紬は一回戦を突破した。