【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第7章 体育祭!!!
障害物競走上位42人が決まり、次の競技が発表された。
『(ごめんね、青山くん)』
紬が上位に入賞したことで青山が43位となってしまい、心の中で謝罪する紬。
次の競技は騎馬戦。
ルールと割り当てポイントが発表され1000万ポイントを付与された緑谷はチームを組む相手をさがしオロオロしていた。
『んー・・・。あ、そうだ!』
比較的バランスの取れたチーム編成が作られていく中、紬は1人の男に声をかけに行った。
『ねぇねぇ君ー』
「!」
『私も仲間にいーれーてー』
「A組の・・・。何で俺?」
『・・・』
「・・・声かけてきたくせに答えてくれないわけ?」
『なんか変な感じしたから』
「耳、いいんだな」
『猫だから!』
声をかけたのは"洗脳"の個性を持つ普通科C組の心操人使。
彼の周りにはすでに洗脳をかけられたであろう尾白達がいた。
『多分声で人を操作できる感じの個性だと思うんだけど』
「まぁ、そうだな」
『私はこのままの方が役に立つと思うよ』
「自信、あるんだな」
『ほら、猫って警戒心とかすごいじゃん?』
「その割に俺に話しかけたのはどうかと思うけど」
『え?君は大丈夫でしょ。全然悪い感じしないよ?』
「っ・・・」
A組のみんなに負けないくらいのヒーローへの憧れがあるのを知っている紬は心操へ笑いかける。
その表情と言葉に一度言葉を詰まらせ固まる心操だったが、紬を受け入れ、騎馬チームが確定した。
『ふむふむ。じゃあ衝撃を与えないようにハチマキを盗めばいいのね?ほんとに心操くんが騎手じゃなくていいの?』
「流石に女子先頭で俺を担がせる訳にはいかないし。俺は声をかけて返事がもらえれば個性発動するから。・・・できる?」
『ふふっ・・・。ドロボー猫って知ってる?』
「・・・それなんか違くない?」
しょもない冗談につっこまれつつも、騎馬戦スタート。
「ヒーロー科ってそんなもんなの?」
「あぁー!?ふざけんなっ・・・??」
「大した事ないね」
「うるせーぞこの!・・・??」
『わぁ・・・。煽りのオンパレード』
「嫌なやつだと思ったろ」
『ふふ・・・。いや、賢いなぁって』
「・・・そうか」
この作戦がうまくいき、ひっそり3位大作戦成功となった。