【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第6章 救助訓練
「コミックかよ・・・。ショック吸収をないことにしちまった・・・。究極の脳筋だぜ」
「デタラメな力だ・・・。再生も間に合わねぇ程のラッシュってことか・・・」
オールマイトのパワーと迫力に感動している切島と爆豪。
「やはり衰えた。全盛期なら5発も撃てば十分だったろうに。300発以上も撃ってしまった。・・・さてとヴィラン。お互い早く決着付けたいね」
「衰えた?嘘だろ・・・。完全に気圧されたよ。よくも俺の脳無を・・・。チートがぁ・・・!」
男は目の前の出来事に唖然としブツブツと独り言を呟いている。
「どうした?来ないのかな!?クリアとかなんとか言ってたが・・・。できるものならしてみろよ!!」
その気迫にたじろぐ男にワープゲートが近づき、小声で何かを話している。
まだオールマイト殺害を諦めていない様子に、切島や轟が邪魔にならないようその場を離れようとするが、緑谷だけがオールマイトに釘付け状態で何かを考え込んでいる、次の瞬間。
『出久・・・』
「なっ・・・緑谷!?」
ワープゲートと男がオールマイトに飛びかかろうとした瞬間、緑谷がものすごい速度で突っ込んでいった。
「オールマイトから離れろ!!!」
「二度目はありませんよ!!」
突っ込んだ緑谷へ男の手が伸びる。
【ズドッ】
緑谷に触れる寸前のところで男の手に銃弾が当たった。
「1-Aクラス委員長飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」
助けを呼びに飛び出して行ったであろう飯田の大声が場内に響いた。
後ろには雄英教師が大勢揃っていた。
『よかった・・・』
展開を思い出したため、大丈夫だとわかっていても不安だった紬から安堵の声が漏れた。
自分がこの世界にいることでどんなイレギュラーが起こるのかわからない部分もあるからだ。
「あーあ、来ちゃったな・・・。ゲームオーバーだ。帰って出直すか、黒霧・・・」
ワープゲートを展開し撤収を試みる男たちに銃弾の雨と倒れたはずの13号のブラックホールが襲いかかる。
「今回は失敗だったけど・・・。今度は殺すぞ。平和の象徴オールマイト」
教師たちの奮闘も虚しく、ワープゲートと男はそう言い残して消えてしまった。