【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第6章 救助訓練
『ご、ごめん!もう大丈夫!!』
気づけば切島に抱えられていた為、慌てて飛び降りる紬。
頭痛も脳内警報も鳴り止んでいた。
「ヒーロー志望が助けられてんじゃねぇ」
『ゴメンナサイ』
「仲間だろ!助けるのは当然だぜ!」
そばにいた爆豪につっこまれ、面目たたずに謝る紬を切島がフォローしている。
どうやらこのエリアに飛ばされたのはこの3人らしい。
『!くるよ・・・』
「わぁってらぁ・・・。足手纏いにだけはなンじゃねーぞクソ髪、クソ猫ォ」
『うん!』
「おう!」
ゾロゾロと隠れることもせずやってくるヴィラン達。
このエリアは足場の宝庫。
一緒にいる2人も戦闘に長けているし何とかなりそうだ。
「オイ!猫の女がいるぞぉ!かわいいなぁ〜」
紬の見た目に油断したヴィラン達が集まってくる。
『そりゃまぁ、1番弱そうなのに寄ってくるって相場は決まってるよねぇ』
「どけクソ猫!」
『ひゃっ』
「「「ぎゃぁぁあ!!!」」」
ヴィランの壁の向こうから爆豪の叫び声が聞こえてきた。
声と同時に爆音もした為慌てて飛び上がる紬。
高く飛び上がったことで周囲の状況把握がしやすくなった。
爆豪、切島のもとに数人、紬の周りに圧倒的な数のヴィラン達が集まっている。
「そのまま囮しとけ!探す手間が省ける」
『了解!極力高い場所で目立つようにするから、集まったらあとよろしく!』
大人数の大人ヴィラン相手には決定打となる火力に欠けるため、紬は囮に徹し、至近距離にきた敵だけを攻撃する。
「おお!案外連携とれてんな!」
『ほぼ囮しかやってないけど・・・ね!』
『はぁー』
「これで全部か、弱ぇな」
それぞれの役目を果たし、3人とも無傷で一掃することに成功。
「っし!早くみんなを助けに行こうぜ!攻撃手段の少ねぇ奴らが心配だ」
「行かてぇなら1人で行け。俺はあのワープゲートをぶっ飛ばす」
「はぁ!?」
クラスメイトを心配する切島の提案を蹴る爆豪。
爆豪はヴィランなら逃走手段を断つ為ワープゲートの元へ向かうと言う。
『!勝己後ろ』
「つーか、俺らに当てられたのがこんな三下なら、大概大丈夫だろ」
紬の声にも反応し背後から襲ってきたヴィランも片付けた。
『それ、私もついてって良い?』