【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第6章 救助訓練
「ヴィラン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」
「先生!侵入者用センサーは!」
「もちろんありますが・・・!」
思わぬヴィランの奇襲に騒然とする場内。
【ズキン】
『!っつ』
脳内で警報が鳴る。
思い出すな。
余計なことをするな。
場の流れに身を任せろ。
晴れてきた記憶の靄とは裏腹にどこかで展開を思い出すことを本能が拒否しているようだ。
「紬!?大丈夫か??」
『っう、うん。気にしないで、それより状況把握して、周囲の警戒を・・・』
頭痛と戦っているとすでに相澤は敵の大群に突っ込んでいった後で、生徒たちは避難を試みようとしていた。
「させませんよ」
「「「!!?」」」
演習場の出口を突如黒いモヤモヤが覆い隠す。
「初めまして。我々はヴィラン連合。せんえつながら・・・この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは・・・。平和の象徴、オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず・・・。ですが、何か変更があったのでしょうか?まぁ・・・それとは関係なく・・・。私の役目はこれ」
【ザッ】
紬の前に庇うようにして立っていた切島とそのそばにいた爆豪が黒いモヤモヤに飛び掛かっていった。
「その前に俺達にやられることは考えてなかったか!?」
「危ない危ない・・・。そう、生徒といえど優秀な金の卵・・・」
「ダメだ!どきなさい2人とも!!」
黒いモヤモヤが大きく広がり、ひとかたまりになっている生徒達を飲み込んでいく。
生徒達は成すすべなく、場内各地に散り散りにされてしまった。
「おい!紬!大丈夫か!?」
『んっ・・・』
気づけばそこはUSJの倒壊エリアだった。