【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第11章 脱出作戦
爆豪side
最初は変な女だと思ってた。
初対面でいきなり告る、度胸だけはある女。
正直見た目は悪くなかったが、残念な言動が目立ってたから。
学校生活が始まっても大っぴらに俺のことを好きだと言うソイツは意外にも真面目にヒーロー目指してやがる。
実技授業、体育祭といい俺相手にも本気でかかってくる。
USJ事件でもアイツの活躍で楽に雑魚ヴィランを一掃できた。
周りに冷やかされ頰を赤らめながら否定はしないその姿に悪い気はしなかった。
でも俺が好きだと言っときながら他の奴にも同じようなことを言ってるあいつを見てイラっとした。
あの半分野郎とやたら仲がいいのも気に入らねぇ。
初めてアイツの秘密を知った時も、俺に弱ぇ姿を見られたくねぇとかぬかして気丈に振る舞ってたのに何だ?
何をされたら強がりなアイツがこんなに泣く?
その姿を見た俺は何故か"俺が守らねーと"って思っちまった。
コイツの好きがどの種類の物かはわからねーが、少なくとも俺はコイツに惹かれ始めてる。
いや、元から惹かれてた節はあったと思う。
コイツはぜってぇ、俺が守る・・・。
泣きじゃくる紬を支えながら心の中でそう強く思った爆豪だった。