第6章 人生を変えるキス*
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「はぁっ…」
長かったキスが終わると、
七海さんは私を見つめる。
私はただ七海さんに見惚れていた。
すると額や頬にもキスをされる。
「これは愛おしいと思っているキスです」
そして親指の腹で、
愛おしそうに私の唇を撫でる。
「…じゃあ…唇は?」
「私も貴女が好きという意味です」
本当に?
七海さんが私を好きなんて…
そんな夢みたいな事が
あってもいいの?
今度は嬉しさで涙が出る。
「泣かないで下さい」
「………じゃあ…お願い…聞いてくれる?」
「はい。何でも聞きます」
これが夢じゃないって、
身体に刻んで欲しいの。
「もっと…キス…して?」
「良いですよ」
ゆっくりとソファベッドに
押し倒されて、
また深いキスをしてくれる。
「んっ…はぁっ…七海さん…」
「何ですか?」
「もっと…触って…?」
このまま一つ溶け合いたいの。