第6章 人生を変えるキス*
side.七海健人
貴女は本当に…
私を煽るのが上手い。
「そのつもりです」
コンドームはあったか?
期限切れでないことを願いながら、
彼女の服を脱がしていく。
こんなに服を邪魔だと
思ったことがない。
それだけ貴女と早く繋がりたかった。
「…名前さん…好きです」
彼女の衣類を脱がし終え、
ツンと尖った胸の突起を摩る。
「んッ♥あッ…やあッ♥」
「嫌ですか?」
声は甘い。
だが本当に嫌なのか心配になる。
名前さんの顔色を窺うと、
顔を真っ赤にして、
震えていた。
「…嫌……じゃないの…」
「…では、無理をしてますか?」
「…ううん…ただ…恥ずかしくて………怖いだけ…」
それを聞いて安心した。
そんな顔をされても、
私を性欲を掻き立てるだけだ。
「できる限り優しく抱きます」
「…はい…」
「でも途中で止めません。無理矢理にでも貴女を抱きます」
「えっ?」
当然だ。
私はもう十分すぎるほど我慢した。