第6章 人生を変えるキス*
side.名前
「……………好き…」
私の突然の告白に、
驚いた顔をする七海さん。
そんな彼の両頬に手を添えて、
そっとキスをする。
触れていたのはたった数秒間だけど、
その一瞬をとても長く感じた。
唇を離して、
七海さんを見つめる。
お願いだから何か言って?
そんな風に黙らないで?
また泣き出しそうになる。
すると後頭部を抑えられ、
今度は七海さんから
キスをされた。
「んっ…んんっ」
七海さんが私の唇を吸い上げる。
息が出来ない。
胸を押して離れようとするけれど、
七海さんの力が強くて敵わない。
「はぁっ…あっ」
酸素が欲しい。
呼吸がしたくて口を開けると、
彼の舌が口内に入ってきた。
「はぁっ…あっ」
舌を絡め取られ、
七海さんが口の中を犯す。
キスって、
こんなに気持ちがいいものだったんだ…
下腹部がジンジンと疼いて、
七海さんに擦り付けてしまう。