• テキストサイズ

【呪術廻戦】楽園【七海建人】

第5章 好きの延長線


side.名前





五条先生の言わんとしている事が

全くもって分からなかった。





「だからさ。んー…例えばね、七海が今まで付き合ってきた元カノが、急に家を尋ねて来たらどうするの?」

「えっ!?」



“ギギィー”





先生の言葉に驚き過ぎて、

思わず急ブレーキを踏んでしまう。





「ちょっ!名前、大丈夫!?」

「えっ、あ…はい…」





頭が混乱する。



とりあえず側道に車を寄せて、

胸の鼓動を落ち着かせる。



七海さんの元カノ?



そんな事…

考えた事もなかった。





「…先生…」

「うん?」

「………七海さんに…元カノっているんですか?」

「そりゃいるよー。当たり前じゃん」

「………そう…ですよね…」





あんなに優しくて、

カッコいいのに、

経済力も包容力もある。



そんな七海さんが

今までそんな素振りを見せなかったのは、

私が側にいたせいかもしれない。



胸が締め付けられる。





私は邪魔者なの?





嫌だ。

七海さんが誰かを特別に思うなんて。



私だけを見て欲しい。


 
/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp