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【呪術廻戦】楽園【七海建人】

第4章 安心できる場所


side.名前





七海さんの家はスッキリしていて、

必要最低限の物しか置いていない。



トイレ、キッチンを順番に説明されて、

最後、寝室に案内される。





「名前さんはここで寝て下さい」

「えっ?…でも、七海さんは?」





私の見る限りリビングとこの部屋以外、

余ってる部屋はなかった。





「私は大抵酒を飲んで、リビングのソファで寝てしまいます」

「えっ?」





それって大丈夫なの?

それとも私に気を使って言ってる?



私はもう…

誰の負担にもなりたくないのに。





「どうかしましたか?」

「…一緒に…」

「はい?」

「一緒に寝たら…ダメですか?」





七海さんが驚いた顔をする。





「ダメ…だと思います」

「でもっ…」





七海さんの身体が心配なんだもん。



という言葉を飲み込んで、

七海さんを見つめ返した。





「名前さん。良いですか?」

「はい」

「貴女は年頃の女性で、私は男です」

「…はい…」





そんなの言われなくたって分かってるよ。


 
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