• テキストサイズ

【呪術廻戦】楽園【七海建人】

第3章 私の王子様


side.七海健人





「それで?彼女のことは結局どうするの?」

「そうですね…」





私もそれを懸念している。



何も考えずに連れてきてしまった手前、

私が責任を取るべきなのかもしれない。



彼女がどこの誰れであろうと。





「身寄りがないなら高専入れちゃえば?」





面倒くさそうに話す五条さん。

それも選択肢の1つだと思う。



ただ肝心なのは、

この子がそれを望むのか…という事だ。



本来なら今回のような出来事は、

体験しないに越したことはない。





「ん………あれ?」





私が打開策を見出す前に、

苗字さんが目を覚ます。





「やあ。起きたかい?」

「…えっ?あっ…はい。…えっ?あれっ?」





彼女は慌てた様子で、

周囲を見渡す。



そして私の顔を見つけると、

安心したように微笑んだ。





まただ…

何故、彼女は私を見るんだ?





「君、今までの事は覚えてる?」

「…えっと…」





五条さんは起き抜けの彼女に、

ここに至るまでの経緯を説明する。



果たして彼女は、

呪いを受け入れられるだろうか?


 
/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp