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ツンデレな彼を落としたい

第12章 球技大会


相手のスパイクを止めようと芽衣がブロックする。でも、相手の技術は凄くて、ブロックアウトを狙われたみたい。芽衣の手で弾かれたボールが、コート外に飛んでいく。

これを落としたら負ける。そう思った私は、無意識に体が動いていた。コート外まで走り、ボールを上げる。ボールは見事、高山ちゃんの近くに戻っていった。私も走ってコートへ戻ろうとした時、足を捻った。でも、今は痛みなんてどうでもいい。ここで点を取らなきゃ負けるんだから。高山ちゃんが上げてくれたボールにスパイクを打つ。ホイッスルの音が鳴る。点が決まったみたい。

その後は必死すぎてよく覚えてないけど、何とか2点差をつけて3セット目を取った。私たち女バレチームは1位になった!嬉しくて皆でハイタッチしたり、ハグもした。

国「おめでと。1位」

「ありがとう!」

国「凛バレー上手いね、カッコよかった」

「現役バレー部の人に褒められると嬉しい!」

国「でも、最後の方足捻ったの見てたから。早く保健室行きな」

「国見くんにはお見通しだね。行ってくるー」

けんけんしながら保健室へと向かい、先生にテーピングを巻いてもらった。この前気絶してた子だーって先生に言われたのは恥ずかしかったな。

体育館に戻ると表彰式が行われていて、男子の1位から3位のチームがトロフィーを貰ってた。結構ちゃんとした大会みたいな感じで、テンションが上がった。
次は私たちの番。1位の大っきいトロフィーを貰って喜んでたら、男バレチームの皆がおめでとうって言ってくれたから、笑顔で皆に向かってピースする。

無事に終わったクラスマッチに担任の先生がジュースを奢ってくれて、クラスで乾杯した。私たちのクラスは総合3位!1年生の中で1番高い順位だ。

クラスマッチが終わり、クタクタの身体を引きずって家に帰ろうとした時、及川さんに呼び止められる。

及「待って、凛ちゃん!」

「、、、? 及川さんどーしたんですか?」

及「あのさ話があるんだけど、屋上に着いてきてくんない?」

不思議に思いながらも、及川さんに着いていく。

「わかりました」

屋上につくと、緊張した面持ちの及川さんが口を開く

及「急で驚くかもだけど、凛ちゃんの事が好きだよ。初めて会った時から」

「え、、?」

驚いて言葉が出ない私に及川さんが続ける
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