第15章 夏休み
そう言うと嬉しそうな顔でデコピンする堅治くん
二「おっし、帰るか」
「うん!」
2人で帰りの電車を調べようと、スマホの時間を見て驚いた
二・凛「え!?」
時刻は夜の10時を回っていた
二「うわ、まじか。終電の時間終わってる笑 田舎舐めてたわ。」
「嘘、どーしよ。ごめん、私のせいで」
二「謝んなって!近くの宿探そーぜ。探せばあんだろ」
「う、うん。でも、本当にごめんね」
二「いや、夏休みの延長みたいで楽しいじゃん。それに本当は2人の時間も欲しかった」
街頭に照らされた堅治君の耳は真っ赤だった
「……。」
二「おい、なんか言えよな。俺ばっか恥ずいじゃん」
「ごめん笑 可愛くて、嬉しくて、つい何も言えなかった笑 私も2人の時間欲しかったよ」
二「良かった。てか、さっき言い忘れてたけど、言えよ、どんな事でも。1人であんま抱え込むなよ。俺が車から降りなかったら、1人で探してたんだろ。そっちの方が心配だわ」
「堅治君には敵わないね。今度からはそうします」
二「当たり前。年上だからな」
「ふふっ、頼もしい」