第11章 クリスマス
「ねぇ!ご両親はお家に居る?手土産とか要らないかなー?」
探りを入れるため、聞いてみた
二「どっちも仕事だし、まだ帰ってねーと思う。てかそんな気遣うなよ笑」
「そっか、、。そーだね!」
家に人居ないみたい。やっぱりそーいう事なのかな。まだ全然心の準備とかできてないけど、どーしよ。
緊張しながら歩いていると、あっという間に堅治君の家に着いた。
「お、お邪魔します。」
二「どーぞ。汚ねーけど」
タオルを持ってきて濡れた髪を拭いてくれる彼。その後、堅治君の部屋へと案内された。
要くん以外の男の人の部屋に入るのは初めてで、凄く緊張する
二「温かいお茶飲む?」
「ありがとう、飲む!」
二「持ってくるわ」
そーいうと部屋を出ていった。部屋に1人残された私は、何となく辺りを見回した。
やっぱりバレー好きなんだな。ミカサのボールあるし、本もバレーのばっかり。この部屋は堅治君の匂いが強くてクラクラする。
しばらくして、扉の開く音がする。
二「なんだよ、ジロジロ部屋見て。変態!」
「ご、ごめん。気になってつい。」
二「まー俺も凛の部屋めっちゃ見たけど」
「え!?いつの間に見たの?」
二「ぐっすり寝てた時」
「恥ずかしいよ!」
二「お互い様だろ笑」
正論過ぎて言い返せない。そんな会話で少し緊張もほぐれてきた私は堅治君に尋ねる
「堅治君!そーいえば、まだ出来てないことってなに、?」
二「言ってなかったか?」
「うん、聞いてないよ、?」
二「ちょっと待ってろ」
そー言うと、鞄の中を漁り、何かを取り出すとこちらに近づいてくる。
な、なに? 凄く緊張する。しかも、近すぎない?芽衣の会話が頭から離れないよ。辞めて、芽衣!今は出てこないで、!
頭の中で芽衣と戦っていると、彼が首に手を回してきた。
「ま、まだ待って!準備が、、。」
二「は?待たねーよ。」
ハグされるのかと思ったけど、違った。彼は私の首に綺麗なネックレスを付けてくれた。
「え!な、何これ!?」
二「何ってクリスマスプレゼントだけど、気に入らない?」
「ちがっ!びっくりして。凄く嬉しい!!ありがとう」
二「良かった」
芽衣のせいですっかり忘れてたけど、私もクリスマスプレゼント買ったんだった。渡さなきゃ。
「私からもこれ!クリスマスプレゼント」