第11章 クリスマス
クリスマスっていいよね。街に流れるクリスマスソングとか、雑貨屋さんに置いてあるクリスマスツリーとか。歩いてるだけで、ワクワクしてなんか楽しい!
そんなクリスマス当日。私は伊達工の体育館にいた。
部活ある事なんて頭の中からすっかり抜け落ちていた。せっかく芽衣と可愛い洋服買ったのに、私ってほんとにポンコツすぎる。でも、今日は久々の半日練の日。だから練習後そのまま堅治君とデートをすることになった。
イルミネーションを見に行って、キャンドルに名前を書いて飾るイベントに参加するんだ。堅治君はバカップルみたいなイベントは嫌だって言ってたけど、行きたいって言ったら何やかんや私よりも調べてくれてた。
練習が終わり彼女のいない部員は皆でクリスマスパーティーをするらしい。その皆とは別れて2人でイルミネーションへと向かった。向かう途中雪が降ってきた。
二「さみーな。雪降ってきた、!」
「ほんとだね!雪好きだから嬉しいし、ホワイトクリスマスだね」
二「宮城住んでてまだ雪好きって言えるのすごいわ。雪掻きとかダリー。ホワイトクリスマスなのはちょっと嬉しいけどな。」
「雪かきも含めて楽しいの!堅治君は趣きがないなー、」
二「はァ!?俺なんて趣きしかないだろ。」
「どーだか!笑」
謙虚さのない堅治君に呆れながら、寒くて鼻をすする。
二「また風邪ひくぞ。これ貸してやるよ」
そういうと堅治君が巻いていたマフラーを私に巻いてくれた。ちょっと巻き方が雑だけど嬉しくて笑みが溢れる。
「ありがとう!お返しにこれあげる。」
自分のポケットに入れていたカイロを彼のポケットに入れた。
二「こーした方が良くね?」
私の手を握り自分のポッケにつっこんだ。堅治君のポケットの中で2人で手を繋ぐ。傍から見たらきっとバカップルだよ私たち。
イルミネーションの会場に着くと、2人で屋台のココアを飲みながら、色々と綺麗な光を見て回る
「凄く綺麗だね!」
二「ん。マジで綺麗だな」
二(光で凛が余計綺麗に見える。目も光が反射してキラキラしてんな。)
堅治君が見つめてくるから、私も顔をじーっと見つめた。
「なんか、イルミの光で堅治君いつもよりキラキラして見えるかも笑 かっこいい、」
思わず出た本音に顔が赤くなる
二「かもってなんだよ。てか、言っといて照れるのやめろ、移る。」
