第9章 報告
学校を終え帰宅した私は、要くんに連絡した後、茂庭家にお邪魔した。
私と要くんの家は徒歩15分ほどの距離にあり、割と近くに住んでいる。私の父と要くんのお父さんが兄弟で、昔から家族ぐるみで仲が良い。特にお母さん同士は頻繁にお茶会を開いてお喋りしてるそうだ。
「お邪魔しまーす。」
茂庭母「いらっしゃい、凛ちゃん!青城の制服がよく似合ってるわね。やっぱり可愛いからなんでも似合うわ。」
「嬉しいです!!この制服お気に入りだから」
茂庭母「それは良かった!あぁ、そーいえば、要なら部屋に居るから上がっちゃって。後でお菓子持っていくわね!」
「わーい!ありがとうございます、お邪魔しますっ。」
要くん母に促されるまま要くんの部屋に入った。
茂「悪いな、迎えに行こうと思ったけど時間なかったわ」
「全然大丈夫だよ。むしろ急にごめんね!どうしても会って話したいことがあって」
茂「俺多分その話がなにか何となく分かる笑」
「え!うそーなんで!?」
茂「まー後で話してやるから、話聞かせてよ」
「あのね、実はね二口さんと付き合うことになったんだ」
自分で言って恥ずかしくなった私は、だんだん声が小さくなる。
茂「おめでとうー!知ってたけど笑」
「なんで知ってるの?要くんに一番に報告して驚かせたかったのにー」
茂「いやー、凛さ、すげー溺愛されてるよ。二口律儀だから、色々報告してくれたわ。告白しようと思いますとか、LINE交換しましたとか。それに今日の二口めっちゃテンション高いの。青根に惚気けてた笑」
「そーなんだ、凄く嬉しい!実はね、実感湧かないんだよね。付き合うなんて初めてだし、二口さんと付き合えた事が夢みたいで、現実じゃないって思っちゃうんだよね。」
茂「そんなもんだって初めは。少しづつ実感湧いてくるようになるよ!今は幸せオーラ全開にして浮かれとけ笑」
「なんか年上の余裕を感じるー!要くんって彼女いた事あったっけ?」
茂「いたことないけど?笑 俺は凛が幸せになって落ち着いた頃くらいに、彼女作る予定だから!」
「そんなのもう十分幸せだよ?それに私が幸せにならなかったら、要くん彼女出来ないね笑」
茂「そーいうこと!結婚でもしてくれたら、安心して彼女作れるな」
「言うことが、おじさんだよ笑 それにまだJKだよ、私!」