第1章 始まりの春
☆茂庭side
俺には2つ下に可愛い従姉妹がいる。
今も変わらず俺を慕ってくれて妹みたいな存在だ
最近は高校に入ったばかりで忙しいらしくあまり会えてはいない為、元気にしているのだろうかとか心配するあたり、俺は過保護なのかもしれない
俺には2人の大切な従姉妹がいる。いや、厳密には2人いた。
あいつには俺と同い年の兄がいたのだ。
凛の兄の優衣とは馬が合うというか、お互いにバレーが好きだったこともあり、小さい頃から一緒にバレーをして遊んでいた。
凛はそんな俺らによく着いて来て一緒にバレーをしてた。小さい頃からよく笑う可愛い女の子で、そんな凛を優衣も俺も可愛がっていた。
事が起きたのは俺と優衣が小学六年生になったばかりの頃
あいつは河川敷で友達とバレーをすると言って出ていった凛を追いかけて家を出ていったそうだ。
凛は知らない。同級生の女子から妬まれている事を。
凛は小さい頃から何かとモテる。当の本人は無自覚だし、幼い事もあり色気より食い気って感じで男子の目なんて1ミリも気にしていないようだった。妬まれることはあれ、同性からの支持も厚いから大丈夫だろうと油断してたんだ
まさかあんな事になるなんて