第7章 相談
まっつんと呼ばれる人と話をしていて、中々体育館の中に入ってこない事を不思議に思った及川さんが扉まで出向いてきた。
及「入っていいよって言ったの聞こえなかった?朝から及川さん見に来る熱烈なファンは君くらいって、、え!?なんで居んのさ?君あの時の、仙台体育館居た子じゃん。なになにうちの生徒だったの!」
「あれ、言ってませんでしたっけ?」
及「聞いてないよ!そーいう大事な事は一番に言ってよね。」
「はぁ、、でも聞かれませんでしたし。」
そばで話を聞いてたまっつんさんが
?「は、ははっ。及川を虫でも見るような目で見る女の子初めて見た笑 君面白いね、名前なんて言うの?」
笑いながら話しかけてくれる。
「え、!!私顔に出てましたか?今度から気をつけます。
あ、えっと、凛です。」
?「ふーん、凛ちゃんね。俺、松川一静。よろしくね。」
及「ていうか、凛ちゃん。国見ちゃんと知り合いなんでしょ、どー言う関係なのさ。」
「え?友達ですけど。」
そんな話をしながら、3年生の及川さんと松川さんに連れられ、体育館に入った。邪魔にならないようにと体育館の隅に移動し、体育座りで練習を眺めていた。
国「凛!どしたの、こんな朝早くに学校来て。珍しすぎるじゃん。クマできてるよ?」
練習からこっそり抜けてきた国見くんが話しかけてくれる。
「なんか眠れなくて早く学校来たの。それでボールの音聞こえたから来ちゃった。邪魔しないようにするから。ごめんね突然来て」
国「凛でも眠れない時あるんだね。俺気配消すの得意だから、寝てる間肩貸してあげよっか?」
「??どー言うこと?」
国「こーいうこと。」
私の真隣に座った国見くんは私の頭を自分の肩に寄せ、もたれるよう促してくれた。
(今寝ていいよってことか。右半身が国見くんに触れてるおかげで温かい。練習してたから体温高いんだ。ていうか、女子に負けないくらいいい匂いする。柔軟剤かな。)
「国見くんあったかいね。本当に寝ちゃいそうだよ。」
国「そう、?体温高いからかな。朝練終わったら起こしてあげる。」
「冗談だよ。寝ないから!」
会話をしだしてから2分後。
国「ほんとに寝てる。何が冗談だよ。警戒心の欠けらも無さ過ぎる。いい匂いするし、人の気も知らないでほんと呑気。」