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ツンデレな彼を落としたい

第3章 決断


SHR終わり、バレー部に入った国見くんが部活へ行こうと席を立った。

(絶対今がチャンスだ。)

私はエナメルのカバンを持ち歩き出そうとしている彼に声をかけた

「国見くん!!」

あまりに大きい声が出たらしい。国見くんは少し驚いてこちらを振り返った。

国「なに、?凛」

「あのね、話したいことがあるの。」

国(は、?何改まって。告白とか、、?!
いや、凛に限ってそれは無い。いや、そんな事思いたくないけど。)

少し間があいて、国見くんが答える。

国「何?教えて。」

「私、国見くんにマネージャーに誘って貰えて嬉しかった。バレー小さい頃少ししてたんだけどね、色々あって触れる機会もうないと思ってたから。だからまずは、ありがとう。それとごめんね。マネージャーの事土日で考えてて、知り合いの高校にバレー見に行かせてもらったんだ。そこでね、ここでマネージャーしたいって思った。だから誘ってくれたのに本当にごめん。」

国「そんな大層なもんじゃないから。俺私欲で凛をマネージャー誘っただけだから。なんかもう会えませんみたいな感じで話してるけどさ、高校もクラスも一緒だろ、?返事聞かせてくれてありがと。マネージャー頑張れ。」

って言ってくれるから国見くんは優しい。

「ありがとう!クラスが一緒なだけじゃなくて、席も隣だもんね。これからもよろしく。」

優しい彼に精一杯の笑顔で答えると、

国「ん。部活行ってくる。」

って何時もより優しい瞳の彼が背を向け歩き出した。

国(あーあ。振られた、マネージャーをだけど。まーでも、凛がマネージャーになって、及川さんにちょっかいかけられるくらいなら、振られて良かったかも。あの人チャラいし。)

国見くんと話し終えた私は帰り支度をしていた。

(私欲でってどー言う意味だろ。)

なんて呑気に考えながら、直ぐにその事は忘れ夜ご飯何かなとかまだ月曜日とか嫌だなーって思いながら家に帰った。
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